空き家の売却・賃貸を検討する際、状態によっては、資産価値を上げて成約率を高めるため、リフォーム・リノベーション・解体などの大掛かりな工事が必要になることもあります。 その際、補助金が活用できれば費用面の負担を軽減できます。
本記事では、空き家の補助金が使用できるケースと、補助金の事例を紹介します。
皆さんが所有する空き家が対象となる補助金があるかもしれないので、自治体の情報を調査してみることをおすすめします。
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空き家を対象とした補助金の種類
空き家を対象とした補助金制度には、以下のような種類があります。
- 空き家の改修(リフォーム)に対する補助金
- 空き家の除却(解体・撤去)に対する補助金
- 空き家の取得(購入)に対する補助金
それぞれの補助金の概要や、事例を解説していきます。
空き家の改修(リフォーム)に対する補助金
空き家の間取り変更・耐震補強・バリアフリー設備の導入などの目的で改修する場合、対象となる補助金があります。
空き家のリフォームを対象とした補助金事例
神奈川県秦野市の「空家の活用促進補助金」では、空き家バンクに登録された一戸建て住宅を対象として、リフォーム・家財の処分・庭木の伐採にかかる経費を補助する制度があります。
- 対象経費
家財道具の処分や、庭木の伐採費用 - 補助金額
対象経費の3分の1
(リフォームは最大50万円 / 家財の処分・庭木の伐採は最大20万円) - 申請条件
作業を秦野市内の事業者に依頼すること / 空き家バンクに登録された一戸建てであること
(参照元:空家の活用を応援します 空家の活用促進補助金、適正管理促進補助金のご案内|秦野市)
空き家の除却(解体・撤去)に対する補助金
著しく老朽化が進んだ空き家は、不動産仲介・買取業者への売却・空き家バンクへの登録などの方法で手放すことが難しいです。
その場合、所有者は空き家を解体せざるを得ない可能性があります。
自治体によっては、解体撤去にかかる費用を補助してくれますので、築年数が古く状態が悪い空き家を相続した場合はチェックしておきましょう。
解体費用の相場や業者の見積もりを参考に、解体すべきか判断することをおすすめします。
空家の解体を対象とした補助金事例
兵庫県姫路市の「姫路市老朽空家対策補助金交付制度」では、状態が悪くなった空き家の撤去にかかる費用を補助することで、地域の住環境の向上を図っています。
- 対象経費
姫路市に存在する老朽空き家の解体撤去費用 - 補助金額
- 自治会が申請する場合:対象費用の2分の1以内(上限100万円)
- 個人が申請する場合:対象費用の3分の1以内(上限50万円)
- 申請条件
- 作業を姫路市内の事業者に依頼すること
- 対象の住宅が1年以上空き家になっていること など
(参照元:姫路市老朽空家対策補助金交付制度|姫路市)
空き家の取得(購入)に対する補助金
空き家関連の補助金は、解体やリフォーム向けの制度だけでなく、空き家を取得して居住・活用を行う人向けの補助金制度もあります。
おもにU・Iターン世帯や他県からの移住者を対象として、空き家の利用を促進する狙いがあります。
空き家の取得を対象とした補助金事例
福井県福井市の「空き家取得支援事業」では、福井市の空き家情報バンクに登録された空き家を購入する際、その費用の一部が支援されます。
- 対象経費
福井市に存在する空き家の購入費用の一部 - 補助金額
30万円(福井市が居住を推進している地域の場合は60万円) - 申請条件
- 空き家を取得後、10年間以上住む予定であること
- 契約前に申請すること など
(参照元:空き家取得支援事業(令和6年度)|福井市)
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空き家関連の補助金の調べ方
空き家の補助金制度を調べるためには、以下のような方法があります。
ポータルサイトで探す
「地方公共団体による空き家対策支援制度検索サイト」や「補助金ポータル」のように、全国の補助金情報をまとめたポータルサイトが存在しているので、これらのサイトで探してみる方法があります。
※すべての補助金がリアルタイムで更新されていない可能性があるため、最終的には自治体が提供している情報を調査することをおすすめします。
空き家の所在地の自治体ウェブサイトや窓口を利用する
空き家の所在地を管轄する自治体のウェブサイトを活用し、補助金制度があるかどうか確認しておきましょう。
県と市区町村それぞれが、空き家の補助金制度を設けているケースもあります。
補助金は内容が改正されたり、予算に達して終了していたりするので、最新情報かどうか気をつけながらチェックしましょう。
自治体のウェブサイトは少し使いにくい場合がありますので、必要な情報がウェブサイトで得られない場合は、窓口に相談してみましょう。
空き家の補助金活用する前に考えること
空き家の売却・活用を検討する際、補助金の調査も大事ですが、まずは所有している空き家の資産価値を知ることが大切です。
空き家を相続した後の選択肢はさまざまで、たとえば下記のようなものがあります。
- 売却する
- 賃貸する
- 補助金を利用して解体する
- 補助金を利用してリフォーム・修繕を行い、賃貸したり自ら住んだりする
空き家の状態が良好であれば、補助金を利用せず、すぐに売却してしまうほうが利益を生む場合があります。
一方、空き家がかなり傷んでいる場合は、解体するしかないこともあります。その場合は、補助金の利用を検討すべきです。
補助金を受けて改修やリフォームをしても、買い手・借り手が見つからなければ意味がありませんし、空き家の状態が良ければリフォームしなくても売却できる可能性は十分あります。
このように、空き家の状態や状況によって対策が異なりますので、まずは査定を受けて判断材料を得ることをおすすめします。
補助金を使わずに売却する選択肢もある
空き家を素早く現金化したい場合や、売却前に自己負担を発生させたくない場合は、空き家の買取業者へ相談することをおすすめします。
仲介による売却の場合、必ずしも希望価格で売れるとは限らず、買い手との条件交渉を行ったうえで最終的な売却価格が決まります。
とくに空き家は買い手が見つかる保証もないため、事前にリフォームしても売れない場合は、徐々に価格を下げざるを得ません。
一方、買取業者の場合は、査定額に納得した時点でそれが売却価格となります。契約時に引き渡し日や決済日も決まります。
「いつ現金化できるか明確にしたい」方は、空き家の買取業者に査定を依頼する方法が合っているといえます。
まとめ
本記事のまとめです。
- 空き家の解体・修繕・取得などの際に利用できる補助金制度がある。
- 空き家関連の補助金を設けている自治体は多数あるので、自治体のウェブサイトは要チェック。
- 補助金利用を検討する前に、所有している空き家の資産価値を知ることが大切。
まずは空き家を複数の業者に査定してもらい、それによって売却・活用・リフォームや、補助金取得を検討するかなどを判断しましょう。
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